My Human Gets Me Blues

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2011-10-30

_ [Life] about.meとMOOの名刺

今年から仕事が変わってとある大学に勤めているのだが、公式な名刺を作って配ってくれた前職と違い、今回の職場は特にオフィシャルな名刺があるというわけではなく、名刺が欲しければ自分で勝手に作れというスタンスである。大学のロゴ画像などは、請求すればデータをくれるらしい。

で、どこで作ろうかなあと思いながら、Debian名刺かMIAU名刺でごまかして夏も越してしまったのだが、自分のプロフィールをこじゃれた感じで簡単に作れるサイトのabout.meがイギリスの印刷屋MOOと組んでおもしろいキャンペーンをやっていたので、思わず注文してしまった。キャンペーンそのものはabout.meでプロフィール・ページを作ると申し込むことが出来る(DashboardのOffersから)。ちなみに私のabout.meページはここにある。

何がおもしろいかというと、about.meの自分のプロフィール・サイトのデザインと似せた名刺を、ほぼ自動で作ってくれるというのですね。まあ似せるといってもしょせんはabout.meから背景画像を拾ってくるだけだが、裏面はこの画像、表には自分のabout.meサイトへのURLのQRコードと、名前など好きな情報が載せられる。初回は送料(4ユーロ弱)だけ負担すれば、50枚タダで送ってくれる(ただし裏面にMOOのロゴが小さく入る)。レイアウト等はMOO側に保存されているので、再注文も簡単である。紙質は厚めでマットだが(再生紙も選べる)、50枚で11ユーロ、200枚で34ユーロと、値段はそれなりだ(ただしタダで50枚もらうと、200枚頼むときに使える10%オフのクーポンが付いてくる)。10/18に注文して10/29に届いたが、まあイギリスから送っていることを考えれば早いほうだろう。

こうすれば、紙の名刺には最低限の不変情報だけ載せておき、TwitterやらFacebookやら、その他諸々の雑多な情報はインターネット上のabout.meサイトに載せて吸収するということが可能になる。肩書きや仕事が変わっても、あるいはソーシャルメディアの流行りが変わっても、名刺を捨てなくて良くなるわけだ。私のような、それなりに肩書きが変わることが多く、流行り物に弱く、おまけに名刺をそんなに配らない人間にとっては、なかなか便利なサービスと言えるだろう。

似たようなことは日本の名刺屋でもやろうと思えばできるのだろうが、このへんを流れ作業的にワンタッチで出来るのが面倒が無くてよい。about.meから情報を引っこ抜くあたり、技術的には大したことをやっているわけではないにせよ(MOOの印刷そのものはかなり自動化されているようで、それはそれで大したものだと思うが)、全体の流れがユーザエクスペリエンスとして大変洗練されているのは感心させられる。日本の企業はこのへんが弱いんですよねえ。