米国のポピュリズムと象徴資本主義のたそがれ
何年も前のことだが、サンフランシスコで米国のある非営利団体を訪問したことがある。非営利団体とはいえ有力アドボカシー・グループなので、職員は一流大学やロースクールを出たようなエリートばかりだ。事務所でしばらく歓談ののち、み… 米国のポピュリズムと象徴資本主義のたそがれ
何年も前のことだが、サンフランシスコで米国のある非営利団体を訪問したことがある。非営利団体とはいえ有力アドボカシー・グループなので、職員は一流大学やロースクールを出たようなエリートばかりだ。事務所でしばらく歓談ののち、み… 米国のポピュリズムと象徴資本主義のたそがれ
X(旧Twitter)が「Stories」という新機能の提供を開始した(Impress Watchの記事)。 課金ユーザ限定なので私自身はまだ触っていないのだが(そもそも日本ではまだ使えない?)、報道(例えば米国巨大IT… Stories on Xは一般意思3.0の夢を見るか?
The Atlantic誌に「外国語教育の終焉」(The End of Foreign-Language Education)という記事が載っていた。 この記事にもある通り、最近ではAIによって、外国語の文章の翻訳だけで… AIによる「声」の復活とその脅威
最近VICE誌に面白い記事が載っていた。「反マスク論者、マスクをする準備中――ワクチン接種者から身を守るために」(Anti-Maskers Ready to Start Masking—to Protect Themse… 目には目を、陰謀論には陰謀論を?
「藁人形(straw man)論法」という言葉があるが、日本では「議論において相手の主張を歪めて引用し、その歪められた主張に対して反論するという誤った論法」というような説明がされることが多いようだ。これは必ずしも間違いで… 藁人形論法と鋼鉄人形論法
日本学術会議と日本学士院は同じものだと思っていた程度の情弱なので、全く偉そうなことは言えないのだが、昨今の騒動も含め私が眺めている限りでは、科学や学問全般、あるいは知的エリートというようなものに対し(少なくとも潜在的に)… 科学や学問の「ありがたみ」
新型コロナウイルスの問題はまだ先が見えないが、それでもパンデミック収束後の世界について様々な議論が始まっている。 経済学者のタイラー・コーエンが最近、World 2.0というニューノーマルの一覧表をブログに載せていた。多… 新常態としての「世界2.0」
はじめに 漫画やアニメ等の表現規制派の旗頭の一人で、東京都青少年問題協議会委員等の公職にも就いていたメディア学者、渡辺真由子氏の著書「『創作子どもポルノ』と子どもの人権」に、剽窃があるとのことで出版社が回収する騒ぎとなっ… 児童ポルノの表現規制に関する考え方のスケッチ
シリアで長年武装勢力の人質になっていたジャーナリスト、安田純平氏が解放されたというニュースを受けて、日本のマスメディアでは様々な論評が出ているようだ。個人的には、毎日新聞の記事「<安田さん解放>『自己責任論』に海外経験者… 戦場ジャーナリストと自己責任