mhatta's mumbo jumbo

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isuzabu で椅子をアップグレード

ISUZBU イスザブ 椅子専用座布団 腰痛 坐骨神経痛 クッション ざぶとん 骨盤矯正 (マスタード)

大人数の講義はともかくゼミは対面授業でやれというお達しが来たこともあり、昨年よりは大学へ行って研究室で過ごす時間が増えた。自宅のバロンチェアと比べて研究室の椅子は正直今ひとつなのだが、備品なので買い換えたり捨てたりするのは何かと面倒くさそうである。ということで、試しにイスザブというクッションを買ってみた。私はしばらく前にアシストオンで安売りになっていたので買ったのだが、今は新バージョンが出たようだ。

ようは背もたれまであるクッションというか座布団で、中にはよくある低反発ウレタンではなくもっとごわごわしたもの(テイジンのV-Lapとかいう新素材らしい。縦型不織布?)が入っている。個人的にはあまり沈み込むよりも、これくらいの硬さのほうが好ましいように思える。また、低反発ウレタンのクッションは案外早くへたるという印象があるのだが、これはどうなるか楽しみだ。なお外は撥水加工された倉敷帆布らしい。

座布団なので尻が痛くならないのは当たり前だが、背もたれ部分は折りたたんでホックで留めることが出来、これをONモードと称しているのが面白い。確かにこうすると背筋が伸びてデスクワークでは快適である。安い椅子なら一脚買える値段ではあるが、ダイニングチェアのような底面が硬い椅子に座らざるを得ない人には、特におすすめできると思う。

SOGU φ4.5 MAGNETは極小だが強力

自宅の机には上に棚が付いていて、下にスチールの細いリブというか骨組みがある。ここにポストイットが貼れると便利なのだが、梨地仕上げのせいかうまく貼り付かない。そこで紙切れに書いてマグネットで貼ろうと思ったのだが、100均等のマグネットは大きすぎてリブからはみ出してしまう。ということで、探したらこれが見つかった。

名前の通り直径4.5mmと非常に小さいマグネットで、極小マグネットは大体磁力が弱くすぐ外れてしまったりするものだが、これはかなり強力である。ねじ(?)がはめてあって持ち手のようになっているのでつまみやすい。一個約150円とマグネットにしては高価だが、そんなに数が必要というわけでもないし、それだけの価値があると思った。

moca Tumbler 01は倒してもこぼれないのでよい

いつかはやらかすだろうなと思っていたのだが、やはりやってしまった。

自宅の机は狭いので、マイクは上の棚に載せて置いて使うたびに動かしていたのだが、動かした拍子にコーヒーを入れたマグカップにぶつけてひっくり返してしまった。幸い現在の机上は自分史上例を見ないくらいにきれいに片付いているので被害は少なかったが、それでも一面水浸しというかコーヒー浸しである。

というわけで、反省してふた付きのタンブラー的なものを探したのだが、このmocaというブランドのを買ってみたらなかなかよかった。単にふたをはめるのではなくねじ込む形式で、裏にパッキンもついているので横にしても逆さまにしても漏れない。怖いのでたぶんやらないが、リュックや鞄に入れても大丈夫そうである。

ふたの飲み口の構造もそれなりに凝っていて漏れないのだが、パチンと閉めやすいので飲んだらすぐ閉められるし、口が大きいこともあって洗いやすい。保温性はほとんど無いが、猫舌なので適当に冷めてくれるほうが良いという個人的事情もある。見た目もなかなか洒落ていて、色も豊富である。

まだ買っていないが 自転車用のホルダー もあるようで、そのうち買ってみるかな。

ローラーボールへの愛

はじめに

オバマ元大統領がユニボール・ビジョンエリートというペンを愛用している、という話がニュースになるたびに、むかし本ブログでビジョンエリートを取り上げた記事にも結構な数のアクセスが来るので驚かされる。

ビジョンエリートはローラーボール(水性ボールペン)の一種だが、そもそも日本ではローラーボールの知名度が低いように思われる。私自身は長いことローラーボールを愛用していて、日本でももっとユーザが増えるといいなと思っているので、俯瞰的な紹介を書いてみることにした。

ローラーボールの特長

水性と油性

ローラーボールは日本では水性ボールペンと呼ばれているが、何が水性かといえば、インクが水性なのである。インクは色素を何かに溶かしているわけだが、その溶かす相手が有機溶剤なら油性、水なら水性ということになる。ちなみにゲルインクもフリクションのインクも結局は水に溶かしている(らしい)ので水性の一種とされる。

一般に、油性インクのほうが粘度が高く、水性インクのほうが低い。ゆえにしばらく前までは、油性ボールペンと違って書き出しがかすれず、あまり力を入れなくても鮮やかな発色でなめらかに書ける、というのがローラーボールの売りだった。

こうした状況は近年大きく変わった。油性でもジェットストリームに代表されるような低粘度の新油性インクというのが普及し、なめらかな書き味が当たり前となったし、水性は水性で、耐水性や速乾性、にじみの点で油性に劣るとされてきたのだが、そのあたりを改善したのがゲルインクである。

ということで、冷静に考えるとローラーボールの技術的優位性のようなものは現在ではほとんど無くなってしまい、あらかたゲルインクに市場を食われてしまっているのだが、それでも水性ならではの書き味というのは依然としてある。ゲルインクは油性ほどではないにせよ粘度が高いので、純粋な水性とはちょっと感触が違う。 サラサラクッキリ紙面を滑るような書き味 が水性ボールペン独特の魅力で、まあトラブルも多いし万人向けとは言いがたいものの、いったんはまるとなかなか抜けられないのである。

なお、水性ボールペンの字幅は大体嘘ばっかりなので注意が必要だ。例えば0.5mmとあったらそれは大体0.7mmくらいなことが多く、細字と言うなら中字ないし太字相当と思って買ったほうがよい。

多くがキャップ式

厳密にはローラーボールの特性ではないが、ローラーボールは水性インクのせいかペン先が乾きやすいとされていて、多くはノック式ではなくキャップ式である。ノックと比べてキャップを開ける一手間が増えるが、ペン先が固定されているのでぐらつきにくく、ストレスフリーに筆記できるというメリットもある。もっとも最近では耐乾性の替え芯も開発されていて、ノック式のローラーボールも存在するのだが…。

直液式と中綿式

水性ボールペンを大雑把に分けると直液式と中綿式の2種類になる。インクを液体のままペン軸に入れているのが直液式で、インクを綿やスポンジにしみこませて替え芯に内蔵しているのが中綿式だ。例えば先出のビジョンエリートは直液式なので、軸の中でインクがチャプチャプ動くのが見える。

水性らしさが全開なのは直液式で、私自身もどちらかといえば直液式を好む。インクが豊富に出るのでかすれ知らずだが、その反面、紙が薄いと往々にして裏抜けしてしまう。中綿式も悪くはないが、何というか、インクを「置く」ような感触がある。こちらも独特の書き味である。欧米でよくある高級ローラーボールのリフィルは大体中綿式。

樹脂ペン先

ただでさえニッチなローラーボールの、さらにニッチなサブジャンルが樹脂ペン先のボールペンだ。通常ボールペンのペン先は金属で出来ているのだが、これが樹脂になっているものがあって、これまた非常に独特な書き味を獲得している。私はこうした樹脂ペン先のペンが大好きなのだが、詳しくは昔書いた記事を参照。

代表的なローラーボール

順不同というか思いついた順である。

パイロット

パイロットのローラーボールと言えばVコーンである。直液式の代表格で、とりあえずローラーボールなるものを体験してみたいという人にはこれを勧める。ただしデザインがダサい。なお去年(2020年)突然ノック式のVコーンノックが登場して世間(たぶん10人くらい)を驚倒させたが、悪くはないけど、水性らしさという意味ではちょっと性格が違うペンのような気がするな…。

ユニボール(三菱鉛筆)

オバマでおなじみビジョンエリートを擁していたユニボールというか三菱鉛筆だが、ビジョンエリートは日本でも世界でももはや廃番のようだ。ビジョンエリートのブルーブラックが良かったんだけどな…。昔はプロテックというのもあったのだがもう流通在庫のみのようで、今も作っているのはこのユニボールアイだけのようだ。これもVコーンと双璧を成す直液式の雄で、デザインがいかにも事務用品然というか、Vコーンとは違った方向でダサいのも共通している。書き味はビジョンエリートと良く似ている。また、ペン先が金属ではなく樹脂で独特の書き味を持つユニボールエアというのもある。

トンボ

トンボの水性ボールペンも直液式で、これまたやたらにインクが出る。若干出過ぎなくらいである。Vコーン等のような使い捨てではなく替え芯式なので様々な軸があるが、定番はZOOM505のハバナだろうか。値段の割に高級感のある軸で、絶妙な太さと相まって非常に書きやすい。プロの物書きでこれを使っている人を何人か知っているが、これもローラーボール最初の一本として勧められる。

トンボZOOMの軸は505の発展系?の535とかカーボンファイバー&ジュラルミンで超軽量な101とか、今や伝説と化した2000とか、ピーキーで先鋭的でかつ実用性も高いデザインのものが多かったのだが、大体廃番のようで残念。日本がだんだん貧乏になっているのと歩調を合わせているようで悲しいですね。

シュナイダー

ドイツのメーカー、シュナイダーは様々なローラーボールを出しているようだが、私にとってシュナイダーと言えば852である。この直液式で樹脂ペン先なカートリッジを入れたペンがいくつかあって、最も有名なのがベースボールだと思うが、人生一度は試してみる価値がある。詳しくは昔書いた記事を参照。樹脂ペン先のローラーボールでOne Businessというのもある。

あとまあ、これは趣味の世界だが、ぎんざ五十音信頼文具舗で扱っている高級鉛筆補助軸のミミックというのがあるんですけれども、これにゴムを巻いた852(このページの「ミミック対応RB替芯」というやつ)を装着すると、なんといいますか、官能的な書き心地が楽しめる。2万円くらいおこづかいがある人はやってみるとよい。

スタビロ

スタビロのバイオニックワーカーについては以前も書いたが、直液式でなかなかのローラーボールである。しかしこれに限らずローラーボールの弱点の一つは、まともな外見の軸が少ないということですよね…。

エルバンその他

ちょっと特殊なローラーボールとして、万年筆用のインクを入れるものがある。カートリッジにもコンバーターにも対応していることが多い。このエルバンのやカキモリのローラーボールが代表格的か。個人的には、この種のものは気密が悪いのかすぐペン先が乾いてしまう印象があり今ひとつなのだが、万年筆用インクには膨大な色の種類があるので、色にこだわる人なら試してみる価値はあるだろう。

オート(C-300系)

このあたりから中綿式である。中綿式のローラーボール・リフィルは大雑把に分ければC-300系、ヨーロッパ標準系、モンブランやパーカーなどそれ以外の独自規格という感じになるのだが、C-300系を開発したのが日本のメーカーOHTOだ。というか、そもそもローラーボールというものを1964年に発明したのがOHTOらしいのだが、その割に影が薄いのは、芯は優れているのにフラッグシップと言えるような軸が無いからなんでしょうねえ。

C-300を使ったローラーボールは、例えば万年筆で有名なPerikanのスーベーレーン(Rシリーズ)がそうなのだが、OHTO自身が出している軸だとリバティがおすすめである。1000円しないとは思えない質感で、書き味も抜群だし、しばらく使っているとそのうちグリップ部のゴム?から消毒剤みたいな臭いがしてくることを除けば、中綿式ローラーボール最初の一本としておすすめできる。

私はまだ持っていないのだが、どうも最近リバティは廃番になったらしく(細軸だけの名称になった?)、後継がセルサスのようだ。基本的に名前を変えて値上げしただけのように見えるが、ゴムは改良されたのかな?

あとは、よほど売れなかったのかあっという間に市場から消えてしまったノックローラー・オーというのが面白かった。後述のLAMY Swiftと並ぶ、 ノック式 の中綿式ローラーボールという珍しい存在である。見つけたら手に入れる価値はある。

ファーバーカステル(ヨーロッパ標準系)

ヨーロッパ標準とC-300は実は微妙に互換性があり、大体両方とも使えるのだが(カルティエのように、見た目はほとんどヨーロッパ標準のくせに微妙に寸法が違って入らないという嫌がらせのようなブランドもある)、それはさておき、ヨーロッパ標準リフィルを採用したファーバーカステルのベーシックも優れたローラーボールである。

昔は木軸とか革巻きの軸もあって良かったのだが、もう廃番なのかな。日本では買えないのだが、海外だとLoomというシリーズもあって、そちらのほうがどちらかといえばおすすめ。もちろん、金に糸目を付けないなら高級軸は他にいくらでもあります。

ラミー

LAMYにはローラーボールの系統がいくつかあって、普通はLM63という替え芯なのだが(Safariとかのローラーボール替え芯はこちら)、個人的にはLM66を使った軸を好んで使っている。具体的にはLAMY SwiftLAMY Tipo、あるいはLAMY Dialog 2のラインである。キャップレスでも乾かないという珍しいローラーボール芯なので、Swiftなんかは昔からノック式なんですよね。くせが強く好き嫌いが分かれる芯だが、私は好んで使っていて、殴り書きにはこれ一択である。LAMYのローラーボールについては昔書いた記事も参照。

シュミット8126

欧米には替え芯だけ作っているというメーカーがあって、その一つがシュミットである。洋物の高級ローラーボールはシュミットのリフィルを採用しているところが多い(油性のイージーフローも有名)。シュミットはヨーロッパ標準(588系)も作っているが、独自規格のリフィルも作っていて、代表的なのが8126である。キャップをしなくてもインクが(しばらく)乾かないという高機能リフィルだが、自身は今は亡きイタリアのメーカー、オマスのローラーボールを持っている。そのあたりについては、リフィルの入手法も含めて昔のブログ記事で書いた。

ぺんてる

ぺんてるはかつてローリングライターという高級水性ボールペンを出していたようだが、今はボールPentel一本のようだ。これは樹脂ペン先の特異なローラーボールで、なんとも曰く言いがたい書き味を持つ。私はボールPentelが大好きなのだが、そのあたりの話は昔のブログ記事でこってりと書いた。

軟水に微炭酸は向いていないのかも

サンタンナ イタリアアルプス 天然水 炭酸水 500ml×24本

最近微炭酸ないし弱炭酸水にはまっているのだが、先日取り上げたサンペレグリノとサンベネデットに続き、知り合いに勧められたサンタンナを試してみた。なんだかタンサンみたいな名前ですがSant’Annaなので全く関係無い。

サンペレグリノ等と違い、日本の水と似た軟水で微炭酸という珍しい存在なのだが、飲んでみて、日本のメーカーが強炭酸ばかり出している理由が分かったような気がした。軟水で炭酸が弱いと、炭酸独特の酸味が強く出るのですね。気にならない人は気にならないのだろうが、苦手な人はいると思う。別にまずいというわけでもないのだが、私も、サンベネデットくらいのコクがあったほうが飲みやすいように思った。世の中どんなことにもそれなりの理由はあるというか、なかなか難しいものですね。

モーレツ! Org mode 教室 その9: org-roam でアイデアをひねり出す

はじめに

去る2020年、EmacsというかOrg mode界に超新星のごとく現れた(世間的には6等星くらい)のがorg-roamである。なんでもRoam Researchというメモ取り支援ウェブサービスがあるんだそうで、Org mode上でそれと似たようなことをしようというコンセプトのようだ。

ルーマンのカードボックス・メソッド

org-roamのマニュアルにもあるように、この種のものの源流は社会学者ニクラス・ルーマンがやっていたというZettelkasten(カードボックス)メソッドらしい。ルーマンは多作で知られたが、その秘密は彼が書きためた情報カードにあったそうな。

自分の生産性の秘密は、ブナ材でできた24区画の分類記号のないボックス、ビーレフェルトのカードボックスである、とルーマンは説明していた。 30年以上にわたって、ルーマンはこのボックスを使って仕事をした。彼はすべてを書き留めた。詩、中世貴族の宣誓書、専門論文の参照情報。彼は文献が「カードにとれる」かどうかを確かめ、理論の一部、関連づけの可能性を書き留め、八つ折り版のカードに文字数字併用の略記法で分類記号を書き、さまざまな順序に並べた。世界の在庫目録である。

実のところいろいろ読んでも、ルーマンが大量にカードを書いてユニークなID番号を振っていたことまでは分かるのだが、それらを具体的にどう結びつけていたのかはよく分からない。おそらくは折に触れてカードをぶちまけて、自分の目で見て関連付けていたのだろうが、そのあたりをコンピュータにやらせようというがorg-roamである。日本だと京大式情報カードKJ法が思い浮かぶ人が多いかもしれない。使ってみた感じとしてはScrapboxObsidianにも通ずるところがある。

近年コンピュータ・プログラミングでは、コードを補完してくれたりいろいろプログラマの世話を焼いてくれるIDE(統合開発環境)というのがよく使われるが、org-roamは 一般物書き用のIDE になるポテンシャルを秘めているようにも思った。

インストールと設定

下準備として、Emacs(やOrg mode)に加えて

  • SQLite(簡易データベース)
  • Graphviz(グラフ描画)
  • riprep(高速grep。オプショナルというか、リンクされていないカードを探すのには必要)

がいる。GNU/Linuxならどれも大概パッケージ化されているのですぐインストールできるだろう。少なくともDebian/Ubuntuには全部ある。

Windowsの場合、SQLiteは配布ページの「Precompiled Binaries for Windows」の中の sqlite-tools-win32-*.zip を落としてきて、中の sqlite3.exe (他のDLL等は要らない)をどこか PATH の通っているところに置く必要がある。GraphvizはWindows用インストーラが用意されていて、インストールの途中で途中でPATH環境変数を設定するかと選べるので、チェックして設定するとよい。ripgrepは、scoopchocolatey等でインストールできる。MacOSのことはよく知りませんが、やってみればなんとかなるんじゃないでしょうか。

あとはorg-roam本体をMELPA等からインストールすればよい。第6回で取り上げたstraight.elを使っていれば、 ~/.emacs.el/init.el のorg関連記述の後に、

(use-package org-roam
  :after org
  :defer t
  :hook
  (after-init . org-roam-mode)
  :custom
  (org-roam-db-update-method 'immediate)
  (org-roam-db-location "~/.emacs.d/org-roam.db")
  (org-roam-directory "~/ownCloud/Org/org-roam/")
  (org-roam-index-file "~/ownCloud/Org/org-roam/Index.org")
  :bind (:map org-roam-mode-map
              (("C-c n l" . org-roam)
               ("C-c n f" . org-roam-find-file)
               ("C-c n g" . org-roam-graph))
              :map org-mode-map
              (("C-c n i" . org-roam-insert))
              (("C-c n I" . org-roam-insert-immediate)))
  )

などと書いておくだけで、次回Emacs起動時に他に必要なものも含めて一式勝手にインストールされるので便利である。遅延読み込みにしているので、使いたいときに M-x org-roam-mode を手で実行する必要があるかもしれない。

設定の注意点として、情報カードというかOrg記法で書かれたノート自体(*.org)と、SQLiteが生成するデータベース(*.db)は別物で、現時点ではデータベースは(ファイル名をフルパスで保存するから?)環境依存らしいということである。よって、ノートはownCloudやDropboxといったクラウドストレージに保存して複数マシンで共有できるが、ノート間の関係性を保存するデータベースは個々のマシンで用意し、必要に応じて再生成する必要がある。上の例では、org-roamのノートはownCloud上、データベース(ここでは org-roam.db )はローカルのEmacsの環境設定ファイルと同じディレクトリに生成するようにしてある。データベースは M-x org-roam-db-build-cache で手動再生成できる。

また、Graphvizが出力するグラフはSVG形式で、Emacsのビルドによってはネイティヴに扱えないこともあるので、特にWindowsの場合はビューワを自分で指定しておくとよい。Windowsで一番手頃なSVGビューワはウェブブラウザなので、例えばFirefoxを使うなら

(when (eq system-type 'windows-nt)
  (setq org-roam-graph-viewer
        (lambda (file)
          (let ((org-roam-graph-viewer "c:/Program Files/Mozilla Firefox/firefox.exe"))
            (org-roam-graph--open (concat "file:///" file)))))
)

などとするとよい。ウェブブラウザはローカルのファイル名を直接渡されても読んでくれないので、 パスに file:/// を追加するようにしている。

具体的なワークフロー

org-roamには充実したマニュアルが用意されているが、この種のものにありがちというか、 そういう機能があることは分かったがどう使えばよいかわからない というところが多々あるので、具体例をベースに説明しよう。我流な上に5分くらいででっちあげたので大したものではないが…。

仮に、音楽というかジャズに興味があり、ジャズに関するノートというかカードを書きためていたとしよう。ノートを作成したり編集するには、上の設定例だと C-c n f を押す。Emacs名物の3連続打鍵である。

#+title: チック・コリア

ジャズ・ピアニスト。2021年没(79歳)。

org-roamにおいては、ファイル名はあまり重要ではなく(自動生成されるが、これも設定で変更可)、 #+title: に書くタイトルが重要だ。これがカードの見出しとなり、補完対象となる。あとは、普通にOrg記法で中身を書いていけばよい。紙の情報カードと違って、好きなだけ量を書ける。

他のカードにリンクを張るには、 C-c n i である。すでにそのタイトルを持つカードがあれば補完対象となり、無ければ新規に作成される。リンクは実のところ単なるOrg modeのリンクなので、直接編集することも不可能ではない。

で、ある程度カードが貯まったら、 C-c n l を押すと、そのカードにリンクを張っている他のカードとその位置(バックリンク、リンク元)が表示される。

上の例では、「チック・コリア」というカードに、「サークル」というカードと「リターン・トゥ・フォーエヴァー」というカードの「メンバ」という項目からリンクが張られていることが分かる。ちなみに、サークルとかリターン・トゥ・フォーエヴァーというのはチック・コリアが参加していたバンドの名前です。

また、 C-c n g でカード間のリンク関係を示すグラフが生成される。人間がやることはなく、レイアウトも含め全自動で出力してくれる。

で、ここからはご都合主義というか例のための例という感じだが、上のグラフを眺めると、ジャズに土地勘がある人はなんとなく気がつくことがある。チック・コリアは最近亡くなってしまったが、フュージョンという昔大衆的人気があったジャンルの開祖の一人で、リターン・トゥ・フォーエヴァーもフュージョンの代表的なバンドの一つだ。よって、チックという人は大衆的でポップな音楽をやっていたと世間的には思われていて、その線で論じられることが多い。

ところがグラフを見ると分かるように、今となってはほとんど忘れられているが、実は若いころのチックはサックス奏者のアンソニー・ブラクストンとサークルというバンドを組んで、ごりごりのフリージャズというか前衛音楽もやっていたのである。なので、「前衛としてのチック・コリア」というのは、チックについて何か書くなら目先の変わった良いテーマになりそうだ。こんなふうに、org-roamを使うとグラフからアイデアをひねり出すことが可能となる。

今後の課題

ベーシックな使い方は上で尽きていると思うが、他にも工夫の余地はいろいろある。

例えば、デフォルトでGraphvizの吐くグラフは見た目が今ひとつしょぼいのだが、Org modeの伝統というか、例によってサードパーティによる拡張が佃煮にするほど開発されており、ちょっと設定が面倒だがorg-roam-serverを使うとウェブアプリとしてorg-roamデータベースをナウく可視化したりズームしたりすることもできる。また、結局org-roamもOrg modeの拡張なので、書きためたカードは好きな形式でエクスポートすることができ、自分のノートをウェブで公開している人もいる。このあたりの融通無碍な感じがOrg modeぽくてよいですね。

風呂でメモを取るには

このところ寒いので長風呂になりがちなのだが、湯船に浸かっていると他にやることはないので、次は誰をギロチン送りにしてやろうというほどの大事ではなくても、せめて思いつきくらいはメモしたいという気分になってくる。

別にダイビングをやるわけでもなし、普通のメモ帳にボールペンという組み合わせでもそんなにひどいことにはならないのだが、湯気でふやけるし、ちょっとうっかりすると水がかかったり湯船に落としてしまったりはする。そんなわけで、防水のメモ帳はないかと探してみたら案外いろいろあった。とはいえ風呂でものを書きたいという馬鹿はあまりいないようで、多くはアウトドア用途のようである。凝り性なのでいくつか試してみたが、レポート用紙で有名なオキナが出している、プロジェクト耐水ノートB6というのが良いように思った。

オキナ プロジェクト耐水ノートB6 PWB6

まず、私のような用途だと、ダイアモンドメモとかロディアNo.11のようなA7くらいのサイズだとちょっと小さすぎるんですね。かといってA4やA5までいくとやや大きすぎるので、B6くらいが適当のようである。また、表紙がコシのあるプラスチックなので、机に置かなくても、風呂に入ったまま手に持って筆記しやすい。

魅力的なのは中紙で、ふつうの紙ではない、ポリプロピレンをベースとした合成紙なのだが、ようするに選挙の投票用紙に使われているアレですよ(ユポ紙と言うらしい)。もちろん完全耐水なのだが、まあボールペンでもいいんだろうけど、選挙のときのように鉛筆で書くとサクサクと書け、単純に書き心地という点でも優れている。しかも私の好きな方眼なのが点数高い。

ファーバーカステル パーフェクトペンシル III ブラック 186999

で、ノートといっしょに鉛筆を持ち歩きたいということになるのだが、鉛筆にクリップをつけるというのが意外と難題である。しかしよくよく考えてみたら、毎年買って後悔しているパーフェクトペンシルの一番安い奴が家には結構転がっていて、あれにはクリップがついているのだった。リング部分にクリップを差せば完璧である。鉛筆削りは金属だからすぐに錆びてしまいそうだが…。もちろんプレスマンあたりのシャーペンを使うのも一つの手だろう。

ゼブラ ウェットニーは名前以外はとても良い

ゼブラ 油性ボールペン ウェットニー 0.7mm オレンジ軸 黒インク P-BA100-OR

昨年、ゼブラがウェットニー(WETNIE)というボールペンを発表したので、いそいそと買い込んだ。ノックのたびにペン内の空気が圧縮されてインクが加圧されるという、いわゆる加圧式ボールペンである。

加圧式ボールペンについては以前も書いたが、ペン先から空気が入らないので濡れた紙や上向きでも筆記が出来るというのはともかく、書き出しでかすれないというのが個人的には大きなポイントだった。とはいえ、ジェットストリームなどの低粘度油性ボールペンが主流になった今、インクが出すぎて困るということはたまにあるが、出なくて困るという悩みは過去の遺物になりつつあるような気がする。

加圧式ボールペンにも実は2種類あって、三菱鉛筆のパワータンクやフィッシャーのスペースペン(あるいは昔あったトンボのXPA)のような、圧縮空気が封入された特殊なリフィルを使うものと、トンボのエアプレスやパイロットのダウンフォース、あるいはこのウェットニーのような、リフィルそのものは汎用品でノックのたびに空気を押し込むものがある。

低温下など本当に厳しい環境でも使えるヘビーデューティーなのは前者なのだが、スペースペンはともかくパワータンクはチープなプラ軸だけで、見た目もいかにも事務用品然としていて、せっかくソロキャンプやらグランピングやら何やらとアウトドア需要が増えていそうなのにビッグウェーブに乗れていないという、機能や性能は抜群なのにデザインや売り方がぱっとしないいつもの三菱鉛筆という感じではある。逆にウェットニーは、金属軸だし見た目もキャンプ用水筒のようで、ミルスペック(米軍規格)に準拠した丈夫さだのなんだのとアウトドアでの利用を盛んにアピールしているのだが、加圧式ボールペンとしては中途半端なのだった。まあファッションですな。とはいえ、グリップが日本のボールペンにありがちなラバーやシリコンではなく樹脂なのは評価できる。

Zebra Pen X-701 タクティカルボールペン ボーナスのリフィル付き 細字 0.7mm ブラックインク 1本(29811)

これも以前書いたが、ゼブラのペンはボールペンにしろシャーペンにしろアメリカのいわゆるEDC(Every Day Carry)趣味の人たちの間では大変人気があり、このウェットニーも、元はX-701という、海外でのみ出ていたモデルだったようだ。こちらは黒一色で、ミリタリー系ボンクラの憧れであるタクティカル(護身用)ペンに全振りのデザインですね。

日本ではX-701という即物的な名前では売れないと思ったのか、濡れた紙でも書ける、すなわちウェットにイイからウェットニーとしたようだが、ダジャレとしてはかなり滑っているように思われた。というか濡れた紙に書く人ってそんなにいるの?

個人的には、この種のものにしては珍しく、カラーバリエーションでオレンジが用意されているのがなかなか良いと思った。もちろん私が買ったのもオレンジだ。私が好んで使う革製品は茶色というかはちみつ色が多く、やや暗めのオレンジはよく合うのである。

Amazon ベーシックのリーガルパッドJr.は安くて案外高品質

Amazonベーシック メモ帳 細罫ライティングパッド 13×20cm イエロー 50枚×12冊

Org-captureを使うようになったので、メモ帳は必須というわけではなくなったのだが、やはり机上に紙と筆記用具を転がしておくと、とっさにメモしたりいたずら書きをしたりと何かと便利である。

メモやノートには特にこだわりはなく、その場その場で手元にあるものを使っていたのだが、3年前に興味を持ったときには売り切れていたAmazonのプライベートブランド、Amazonベーシックのジュニア版リーガルパッドの在庫が戻っていたので、試しに買ってみた。

以前も書いたように元々リーガルパッドは好きなのだが、今までは基本的にオリジナルというか大判の(いわゆるレターサイズ、だいたいA4と同じ)リーガルパッドを使っていた。今回はだいたいA5サイズ(厳密には一回り小さい)のジュニアを買ってみたが、これくらいのほうが拙宅の狭い机では取り回しがしやすい。

伊東屋 リーガルパッド Jr.

日本で普通に買えるリーガルパッドは伊東屋のもので、ジュニアサイズも出ている。とても品質がよく申し分ないのだが、お値段もそこそこする(といったって3冊500円だからたかが知れてはいるが)。リーガルパッド界のロールスロイスという感じである。しかしリーガルパッドは書き捨てのわら半紙のようなものという印象が個人的には強いので、Amazonベーシックの 12冊で 850円というすがすがしい安物ぶりには惹かれるものがある。

まあしょせん安物なのは否めず、紙は薄いし、ミシン目がいい加減なのでうまく紙が切り取れないこともあり、あとリーガルパッドは裏表紙が硬い厚紙で立ったままでも書けるようになっていることが多いのだが、Amazonベーシックのは割と薄くてやわいので微妙なところではある。とはいえ机上で使う分には特に問題はない。罫線の幅が伊東屋含めた通常のリーガルパッドよりも狭い(伊東屋のは約7mmだがAmazonのは約6mm)なのも謎である。商品紹介で「細罫」と銘打つくらいだから、わざとそうしているのだろうが…。

ただ、紙が薄いわりに、案外インクが裏抜けしないのは感心した。私は海外の万年筆のFニブ(日本の万年筆なら字幅Mくらいに相当)にウォーターマンのミステリアスブルーというシャバシャバしたインクを入れて使っているのだが、これくらいなら全然裏抜けせず、リーガルパッドはだいたい片面だけしか書かないのだが、両面使えるくらいである。ボールペン等なら言うまでもない。

あとで気がついたが、Amazonベーシックのやつ、リーガルパッドJr.とは名乗っていないんですね。メモ帳とかライティングパッドという名前なのか。商標の問題とかあるのかしら。

微炭酸水が飲みたい

日本は水には恵まれていて、どこへ行っても軟水のまろやかな水が飲める。そもそも水道水がそのまま飲める国は珍しい。海外だと硬水が多く、まあ私が日本育ちで飲み慣れていないというのもあるが、特に冷えていない場合はえぐ味が目立って飲みにくい。海外で炭酸水がよく供されるのは、結局ガス抜きのスティルウォーターだと飲みにくいからではないかと思う。

私自身も炭酸水は冷えていなくてもシュワシュワ刺激があっておいしく飲めるので好きなのだが、日本の炭酸水はウィルキンソンを筆頭に親の仇のように強い炭酸ばかりで、飲むとむせてしまう。微炭酸、弱炭酸でそのへんのスーパー等でも手に入るのはオランジーナかCCレモンくらいで、どちらも砂糖入りジュースなのだった。ミネラルウォーターはないものか。

ということで、人に聞いたり、それっぽいものをいくつか試してみたところ、それなりに日本でも入手性が高い微炭酸水は2つあることが分かった(他にあったらぜひ教えてやってください)。サンペレグリノとサンベネデットである。どちらもイタリア輸入だが、Amazon等のネット通販で買えば一本75円とかなので別に高級品というわけでもない。最近ではこの2つを交互に注文して飲んでいる。

サンペレグリノ (S.PELLEGRINO) 炭酸水 PET 500ml [直輸入品] ×36本

サンペレグリノは緑色のボトルが特徴的で、イタリアだけではなくヨーロッパ全域でもよく見かけるブランドのような気がする(同じく緑色の瓶のペリエと見間違えている可能性はあるが)。軟水が多い日本の感覚では水に味があるというと変な感じがするが、サンペレグリノは硬度が高いせいかどっしりした味が確かにあり、軽い炭酸とよく調和している。

San Benedetto(サンベネデット)ナチュラルスパークリングミネラルウォーター500ml×36本[正規輸入品]

サンベネデットは最近まで知らなかったのだが、知り合いに教えていただいた。これもイタリアでは大変ポピュラーなブランドのようですね。ヨーロッパにいたときは見かけた覚えがないのだが、単に気がついていなかっただけかもしれない(日本からは撤退してしまったボルヴィックばかり飲んでいた)。ボトルは緑色ではないが、日本のペットボトルと比べるとかなり固く特徴的だ。

サンペレグリノと違い、水自体の味も軽めなのでくせがなく飲みやすい。日本の強炭酸水に慣れた人が、レビュー等で「炭酸が抜けていた!」と怒っているのを散見するが、まあ本当に抜けていたのかもしれないが、元々炭酸はごく弱いのである。

[ドリンクメイト] 炭酸水メーカー マグナムシリーズ グランド ブラック DRM1006

あともう一つ、最近では自分で炭酸水を作るという方向もあるらしく、最近のエコ指向からするとそのほうがポリティカリーにコレクトかもしれないが、今後の課題。