先日偶然見かけて衝動買いした。最近も結構遊んでいる。集中力が足りないというかすぐ欠乏する人間なので人生が行き詰まるとこういうもので心機一転精神統一を図る必要があるのである。
けん玉はなにせ剣玉というくらいなので、玉はともかく棒に受け皿が二つ付いていて十字の剣のような形になっているのが定番だが、これは受け皿が無いモダンなけん玉だ(スペインの人がデザインしたらしい)。普通のけん玉は剣先、大皿と小皿、中皿(剣の底)と4つの受け場所があるが、これは皿の代わりに棒にくぼみが彫ってあって、そちらに玉を乗せるということになる(別に他のところに乗せてもいいわけだが)。ちなみに剣の底の近くにもう一つくぼみがあるので、このけん玉の世界一周は5カ所巡りということになりますね。
まあだからなんだというおもちゃではあるのだが、やはりけん玉というとあの形という先入観が強固にあるわけで、発想の転換には素直に感心した。ありきたりなものにありきたりでないフォルムを与えるというのがデザインの真髄だと思うのである。結構高いくせに塗装がはげやすいのがやや難点ではありますが。
しかし、このブログを書くにあたって何の気なしにWikipediaのけん玉の項目を見てみたら、アイヌやインディアン、フランス王アンリ三世、果ては立川志らく(の親父)まで登場する一大歴史が開陳されていて驚いた。けん玉深いな。