トラベルピローとかネックピローと呼ばれるもの、長時間の飛行機旅行では必携と言われてこれまでいくつか買ってきたが、どうもしっくりくるものがない。コストベネフィットというか、持っていくことによって機内でぐっすり眠れる便益と、機内でしか使えないかさばる無意味な荷物が一つ増える不便のどちらが上回るかといえば、結構微妙なような気がする。そうでなくても最近の飛行機では使い捨ての枕が配られることが多いし、椅子に頭を支えるヘッドレストがついていることもあるし…。そもそも私は案外神経質というか、機内でちゃんと寝られたためしがないのである。でも、周りを見回すとなんだかんだでみんな持ってますね。それだけ意味はあるということなんでしょうか。
ということで、今年も懲りずにOstrich Pillow Go(本当はGo Neck Pillowというのかな)というのを買ってみた。Amazon.co.jpでは2万円近い値段が付いているが、これはぼったくりというか、その値段出す人がいるなら私が美品を売ってあげます。もちろん私自身は中古で安く買ったのである。昔は日本でもMoMAデザインストアとかで売られていたような気がするのだが、今はもう国内正規流通が無いのだろう。とはいえ定価が69ユーロだからもともと結構高い物だ。
オストリッチ・ピローのシリーズは昼寝用のものは見た目が変(たとえばこれ)なのでよろこんでいくつも買ってきたのだが、これは見た目は割と普通のネックピローである。10時間くらいのフライトで使ってみたところ、トラベルピローの中では一番ましというか、装着の容易さ(首に巻いてベルクロで留めるだけ)や頭の安定感はなかなか優れていた。とはいえ空気を入れてふくらませるタイプではないので、袋に詰めて圧縮してもある程度以上には小さくならないのがネックですねえ。