My Human Gets Me Blues

Syndicate RSS Syndicate LIRS

2003|02|03|05|06|08|09|10|11|12|
2004|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2005|01|02|05|06|07|09|10|11|12|
2006|02|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2008|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|08|09|10|
2010|05|06|
2011|04|05|09|10|12|
2012|01|10|12|
2015|08|

2003-09-10

_ [Sun Ra] Piano Recital: Teatro La Fenice, Venizia / Sun Ra

Piano Recital: Teatro La Fenice, Venizia / Sun Ra

大学からの帰りにお茶の水のに寄ったら売っていたので買ったのだが、あとでで調べたら2003/10/21発売予定とかで、なんのこっちゃいという感じだ。しかも限定1500枚とか。というわけで残りは1499枚以下です。1977/11/24の録音。

これを出したはロンドンのLeo Feiginという変人が(たしか夫婦で)やっていて、欧州系フリーを中心に藤井郷子など手広く扱っているレーベルだが、サウンドサンプルをで提供するなど変なところにこだわりがある。それは別にいいんだが、扱う音楽がフリーなら権利処理もいくぶんフリーなようで、90年代に入ってSun Raの「未発表音源」をいくつかCD化したものの、実は観客の隠し取りが元ネタだったりして、Arkestra側とは結構もめているらしい。まあ良い物ばかりだし、音質の改善も努力の跡が見られるし、いずれにせよ出してくれるに越したことはないのだが。これものSun RaディスコグラフィThe Earthly Recordings of Sun Raを見ると元はイタリアのTV(ラジオ?)の音源らしいので、まあ半分ブートレグみたいなものか。音質は最上ではないがそんなに悪くない。

Sun Raはこれまでに3枚ソロピアノ作品を残していて、今回ので日の目を見たのは4枚目ということになる。1977年は特にソロピアノに凝っていた時期のようで、Paul BleyのレーベルIAIから出たSolo Piano Vol.1とSt Louis Blues: Solo Pianoも同時期の録音だ。ことにソロピアノのライヴとなると、従来は後者しか知られていなかったのでそういう意味でも貴重と言えるだろう。

しかも、もしかすると内容的には一番いいかもしれない。レパートリーのバリエーションといい(ソロで聞くLove in Outer Spaceはかなりいい)、演奏内容といい、申し分ありません。結局観客がいると燃えるタイプの人だったんだろうなあ。

本日のツッコミ(全12件) [ツッコミを入れる]

Before...

_ anonimous [Those average every day people also used that exact same h..]

_ anonimous [apple also used that exact same http://emilio.250Free.com/..]

_ anonimous [Every day people also used that exact same http://hawley.2..]


2004-09-10

_ [Reading] ボブ・ディランの自伝が出るらしい

たまたま気づいたのだが、10月にボブ・ディランの自伝が出るようだ。数年前から、出る出るという話だけは出ては消えしていたのだが、今回は本当みたい。これまであのおじさんはキャリアに関して(半ば確信犯的に)嘘ばっかりついてきたので、どういう中身になるか興味深い。

今度出るのは第一巻でまだ続きがあるらしいので、邦訳は出るとしてもずいぶん先のことになりそうだ。中山康樹さんあたりがやるのかな。

_ [Music] About Time / Steve Winwood

About Time(Steve Winwood)

これはとても良いアルバムなのだが、ぱっと聴きには多少地味なので、何度か聴かないと本当の良さは実感できないかもしれない。スルメのようなものです。その代わり、いったん味を占めてしまうとなかなか飽きが来ない。

基本はウィンウッドに加えギターとドラムスだけ(曲によってカール・デンソンらがゲストで入る)というシンプルな編成で、結果として久しぶりに御大のオルガンがたっぷり聞ける(珍しくベースも足でやっている)のが何よりもうれしい。ティミー・トーマスのWhy Can't We Live Together (最近だとジョーン・オズボーンとか、一昔前ならシャーデーもカバーしていた)が泣ける。ちなみに私は持っていないのだが、どうもThe Expanded Editionというのがオフィシャル・サイトで売られているようで、これには同曲のライヴ・バージョンがボーナスとして入っているらしい。欲しいよう。

この日記を読んでいるような人には関心がありそうな話題をひとつだけ付け加えておくと、P2Pを使って宣伝したらこのアルバムの売り上げが最大8倍にも伸びたという話があった。ウィンウッド・クラスの大御所でも最近ではあっさりメジャー・レーベルに切られる(あるいはまともなプロモーションがしてもらえない)ようで、このアルバムも元は自分が興したインディー・レーベルから出したのだが、先に述べたようにこの種の音楽は、性質上とりあえず聞いてもらえないと良さも分かってもらえないという部分がある。それが、P2Pを使った伝播でうまく補われたということなのかもしれない。どうせめちゃくちゃ大ヒットするような類の音楽ではないし。