My Human Gets Me Blues

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2004-04-12

_ [Food] Bistro Labourer@大泉学園

「ビストロ ラブーレ」と読むようだ。ランチ(1200円、デザートをつけると1500円)もディナー(不明、3000円くらい?)もコースのみ。大泉風致地区のバス停そば、たしか大昔は何とか言う菓子屋があったスロットに最近出来たこじゃれ洋食屋である。

きょう母親が友達とランチを食べに行ったらしいのだが、アラカルトからいろいろ選べて、味もなかなか良かったらしい。平日の昼だというのに大変混んでいたそうな。私自身はまだ入ったことはないので良くわからないが、夜自転車を乗り回していて店の前を通ると、夜も結構混んでいる。ワインの品揃えも良さそうだ。地元の新名店というやつか。要調査。

ビストロ ラブーレ

平日 11:00-15:00 (ランチ) 17:30-21:30 (ディナー)

休日 11:00-15:00 (ランチ) 17:30-21:00 (ディナー)

定休 火曜

練馬区大泉学園町6-12-44 第一門山ビル101

Tel 03-5387-3422

_ [Life] ねむい

それなりに睡眠時間を取っているはずなのにやたら眠い。春眠暁をなんとやらというやつか。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ えとー [いきましょかw]

_ mhatta [おごってくださるならよろこんで。]


2007-04-12

_ [Music] Portrait Of A Legend / Joe Albany

PORTRAIT OF A LEGEND-UNISSUED 1966(JOE ALBANY TRIO)

1946年にレスター・ヤング、47年にはチャーリー・パーカーと、ジャズ史上屈指の大物2人と録音を残し(ただし後者は正式なものではない)、パーカーにはバド・パウエルに次いで高く評価されていた(でも喧嘩になってチャーリー・パーカー・オン・ダイアル完全盤(チャーリー・パーカー)の録音には呼んでもらえなかった)のがこのジョー・オーバニーだ。重度のヤク中兼アル中で刑務所や療養所に出たり入ったりしていたため、1947年から1970年初頭に本格的な復活を遂げるまでキャリアに25年以上ものブランクがある。現在では伝説のピアニストとして(少なくとも一部には)名高い。

個人的にはとても好きな人なのだが、いざ他人に良さを伝えようとするとこれがとても難しい。バップ・ピアニストの一人に分類されることが多いが、左手の動き、アクセントの付け方、ハーモニーやリズム、全てにおいてパウエルやアル・ヘイグとはあまり似ていないし、私が知る限りこういう弾き方をする人は他にいない。うまいか下手かと言えば明らかにうまいタイプの人で、両手をフルに使うオーソドックスなスタイルなのだが(バラードの解釈がとりわけ優れている)、何をどう弾いてもどこかバランスを逸したように聞え、強い緊張と不安感が漂うのが特色だ。こうした不安定さがなぜか魅力と直結しているのがこの人の不思議なところである。

25年以上のブランクと言っても、50年代にはウォーン・マーシュと組んだ2種類の録音(ザ・ライト・コンビネーション(ジョー・オーバニー/ボブ・ウィットロック/ワーン・マーシュ)と、最近発掘されたLive at Dana Point 1957(Warne Marsh Quartet))を残しているのだが、つい最近まで60年代には一つも録音がないとされてきた。オーバニーにとって60年代は相当波瀾万丈の年月だったようで、長じて作家になった娘のエイミー・ジョー・オーバニーが書いた評伝Low Down: Junk, Jazz, and Other Fairy Tales from Childhood (Tin House)(A. J. Albany)を読めばそのあたりも含めてオーバニーの暮らしぶりはもっとよく分かるのだろうが、あいにく未読である。ただまあ、読まなくても大体どんな風だったかは想像がつく。ようするに王道ジャンキーだったんでしょう。

最近になってひょっこり出てきたこのアルバムは、データを信じれば1966年の録音で、上で述べたオーバニーの60年代の空白を埋めるものだ。パーカーの録音でオーバニーを使い損ねたかつてのダイアル・レーベルのオーナー、ロス・ラッセルがプロデュースしたセッションで、ベースにリロイ・ヴィネガー、ドラムスにフランク・キャップと終生リズムセクションに恵まれなかったオーバニーにしては最上のサイドメンがついている。

リハーサルのようなものだったのか、レパートリーが変わり映えしなかったり1曲が短かかったりして若干物足りないところもあるが(ちゃんとした録音なので音質はとても良い)、オーバニーのオーバニーたるゆえんである妙な妖気は濃厚に漂っており、ふらふらよろよろしつつも最後は帳尻が合ってしまう摩訶不思議なフレージングも健在だ。おすすめ。