コンテンツへスキップ

私はLAMYが嫌いだ

fountain pen on black lined paper

タイトルは釣りです。

実のところ私はLAMYが大好きである。少なくとも見た目は申し分ない。正直この点では、日本のメーカは(トンボのデザインコレクションがかろうじてという程度で)全く勝負にならないとすら思う。イタリアのParaphernaliaとか、面白いんだけど明らかにデザインが実用性に先行している(ようするに見た目は良いけど使いにくい)メーカもあるが、LAMYのデザインは機能性と直結している。さすがバウハウスを生んだドイツという感じである。

LAMY ラミー スイフト パラジュームコート ボールペン 水性 L330 〔正規輸入品〕

LAMY ラミー ボールペン 水性 ダイアログ 2 ロジウムコート L374 正規輸入品 シルバー 14.9㎝×1㎝

とりあえずLAMYは水性ボールペンが素晴らしい。私もswiftdialog 2を愛用してきた。dialog 2はあまりに気に入ったのでAmazonのレビューまで書いた。

LAMY ラミー ボールペン 水性 替芯 ブラック LM66BK ティポ スイフト ダイアログ2用 正規輸入品

LAMY ラミー ボールペン 水性 ティポ プラスティック コール L337COL 正規輸入品

まあ軸がどうこうというよりも、M66というインクリフィルが良く出来ているというだけの話なのだが、これがとにかくやたらインクが出てサラサラ書けるので気持ち良いのである。乾きやすいのでキャップ必須が普通の水性なのにキャップレスでOKというのがまたすごい。切れるのが早いくせに値段が高いとかインクが減ってくると線が細くなる(こういうのはむしろ全く出なくなるほうが好ましい)とか裏移りが激しいとか、問題がないわけではないのだが、一点突破型の良さである。使ったことがない方は、同じリフィルが使える廉価版のtipoあたりで一度体験してみることをお勧めする。

LAMY ラミー 万年筆 ペン先EF(極細字) サファリ イエロー L18-EF 両用式 コンバーター別売 正規輸入品

LAMYは安い万年筆も素晴らしい。Safariはもうドが付く定番で、そこら中の文房具屋やら雑貨屋で売っていますね。近年の限定色商売には鼻白むこともあるが、とにかくデザインの勝利という感じである。これやペリカンのペリカーノJr.あたりに刺激されたのか、最近では日本でも安い万年筆が多く出ていて、それらは機能的にはおそらく大変素晴らしいものだと思われるのだが(先日コンビニでプラチナのプレピー万年筆を見かけて買ったらよく出来ていて驚いた)、やはりこういうのは安い入門者向けのものこそ見た目が重要だと思う。

LAMY ラミー ボールペン 油性 ノト ブラック L282BLK 正規輸入品

しかし、LAMYの普通の油性ボールペンはどうなんですかね。例えばnotoのデザインはさすが深澤直人という感じで素晴らしいが、インクリフィルのM16は最悪だ。Safariの油性ボールペンバージョンも同じ芯だと思うが、書き出しはかすれるし、ダマは出来るし、粘度が高すぎて相当筆圧をかけないと書けないし、疲れる。まあ最悪というのは言い過ぎかもしれないが、いかにも昔ながらの油性ボールペンという感じである。最近の日本メーカの優秀な低粘度油性インクに慣れているとむしろ逆に衝撃を受けるというか、20年くらい前で時間が止まっている感が否めない。結局のところ書き味の大半を決めるのはリフィルの出来なので、これではデザインが台無しであろう。多色ペン用のいわゆる4C芯であるM21も最悪で、日本メーカの替芯に慣れていると使えたものではない。LAMY2000とか薦める人が多いが、本当にあんな書き味で満足しているのだろうか。まあ満足していない人が多いので、芯だけジェットストリームに入れ替える人とか、リフィルアダプターみたいなものが出てくるんでしょうね。

あと、LAMYの高級ラインというか、金属軸全般に言えることなのだが、いくらなんでも耐久性がなさ過ぎると思いません?ロジウムやらパラジウムやら希金属でメッキしてあるはずなのだが、すぐ錆びるか、メッキがはがれるか、あるいはなんかメッキが水ぶくれのように浮き上がってくるのである。機構が壊れたことはないが、見た目の劣化はかなり早いという印象が強い。私の使い方が悪いのか、手の腐食力がものすごいのか。あれもなんとかしてもらいたいなあ。

タグ:

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください