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モーレツ! Org mode 教室 その4: 画像を手軽に貼る

番外編というか、本当は先に別のことを書こうと思っていたのだが、人に聞かれた(そして私自身も知らなかった)ので、画像の貼り方について。

ウェブブラウザ等からドラッグ&ドロップでOrgファイルに画像を貼れると便利だが、どうしたらいいのかよく分からなかった。少し調べてみたところ、どうやらorg-downloadを使うとできそうだということが分かった。

例によってorg-downloadもMELPAにあるので、~/.emacs.d/init.el に

; melpa
(require 'package)
(add-to-list 'package-archives
        '("melpa" . "https://melpa.org/packages/"))
(package-initialize)

などと書き、 M-x list-packages で一覧から選んでi xを押すか、 M-x package-install で直接org-downloadを指定してインストールすればよい。

で、org-download自体の設定としては

; Org-download
(require 'org-download)
(setq-default org-download-image-dir "~/ownCloud/Org/pictures")

を追加する。MELPAからインストールした場合requireは要らないことが多いのだが、私の環境(Debian GNU/Linux)では必要だった。 org-download-image-dir で画像ファイルの保存先ディレクトリを指定する。

あとは適当な画像をEmacs内にドラッグ&ドロップするだけで、

#+DOWNLOADED: https://www.gnu.org/software/emacs/images/teaser.png @ 2018-08-23 21:56:20
[[file:Dropbox/Org/pictures/teaser_2018-08-23_21-56-20.png]]

などとコメントとリンクが挿入され、場合によっては画像がインライン表示される。画像ファイルは org-download-image-dir に保存される。Debian sidとWindows 10の両方で、Firefoxから貼れることを確認した。

画像がインライン表示されるかどうかはEmacsのビルド次第で、最近だとJPG形式やPNG形式なら基本的にはサポートされるはずである。Windows では、なぜかどんな画像もBMP形式で保存されてしまうようで、まあそれは別に構わないのだが、EmacsはImageMagickサポートを組み込まないとBMP形式を表示できないので注意が必要。

他にも org-download にはいくつか機能があり、例えばキルバッファに画像ファイル名やURLを入れた上で、 M-x org-download-yank を実行すると、ドラッグ&ドロップしたときと同様に画像が挿入される。何の役に立つんだという人もいるだろうが、実は Dired で画像ファイルの上で 0 w と打つとそのファイルの場所がキルバッファに入るので、すでにローカルにある画像を簡単に挿入することが出来るのである。また、M-x org-download-screenshotを実行し、適当なウィンドウ上でクリックすると、そのウィンドウのスクリーンショットが挿入される。

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