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ジェットストリームのパーカータイプ替芯が出た

ジェットストリームのパーカータイプ替芯が出たというので、大喜びして買った。

三菱鉛筆が開発した低粘度油性ボールペンであるジェットストリームについては以前も少し書いたことがあるが、割と最近まで独自規格といいますか、三菱のボールペンでしか使えない替芯しか販売されていなかった。それが2013年にいわゆる4C芯(多色ペンなどで使われる短くて細いやつ)のバージョンが出て、今回はパーカータイプが出たということになる。パーカータイプというのは元々パーカー社のボールペンの替え芯の規格だったことから普及した俗称で、今ではISO 12757で標準化されている。そこでの規格記号から、G2替芯と呼ばれることも多い。で、この芯ならば別にパーカーに限らず様々なメーカーの高級ボールペンで使えるのである。

油性ボールペンは不思議な世界で、つい最近まで値段が高いほうが書き味が悪いという奇妙なことになっていた。それは日本ではジェットストリームの登場以来、書き味に優れたいわゆる新油性ボールペンが低価格帯を中心に普及したのに対し、高級ボールペンの主な産地である海外では、相変わらず粘度の高い、書き出しでかすれるような書き味の悪いインクのままだったからで、それでも最近ではパーカーのクインクフローやシュミット(日本だと銀座伊東屋がROMEOブランドで出している)のイージーフローなど、低粘度インクに切り替えてそれなりになめらかな書き味を目指したものが出ていたのだが、書き味は別としても海外のボールペン芯は大体においてF(細字)ですらやたら字幅が太く、漢字文化圏で細い線が書きたい日本では今ひとつという感じだったのである。あと、海外の替芯は経験上当たり外れが結構あって(ボールがきしむ、インクが出ない、あるいはやたら出過ぎる、等々)、たかが替芯とは言えそれなりの値段がする工業製品のくせにクオリティが案外一定しないのだった。

数年前には、4C芯を装着してパーカータイプに偽装するというリフィルアダプターUNUSという会社から発売され、かなり話題となった。これもなかなか良かったのだが、4C芯の軸の太さはパーカータイプ替芯の先端部の太さと必ずしも一致していない(パーカータイプの先端部は約2.4mm、4Cは約2.35mmで、4Cのほうが微妙に細い)ので、ペン先の穴にぴったりと嵌まらないことが多かったのである。せいぜい0.05mmのレベルの違いだから通常ならどうでもいいのだが、ボールペンの場合穴と芯が合わないと、書いているときに芯が揺れたり、カチャカチャ音が鳴ったりする。これが結構気になるのですね。

というわけで、今回ちゃんとメーカーからパーカータイプの替芯が出たのは大変喜ばしい。まだ一本使い切っていないが(4Cと違いパーカータイプはかなり大容量なので当分使い切ることは無いと思うが)、0.5mmの細字であってもかすれることなくなめらかに筆記できて快適だ。ボールペンのインクというのもなかなか繊細なもので、キャップ式、ノック式、あるいは4Cやパーカータイプなど芯の形状に合わせて相当調整しないと書き味が変わってしまうらしいのだが、さすがにうまく仕上げてきている。三菱鉛筆はこれで軸のデザインがマシなら何も言うことはないのだが、無いものねだりなんですかねえ。

「ジェットストリームのパーカータイプ替芯が出た」への2件のフィードバック

  1. 良いことです。すばらしい。クロスタイプもいっぱい出せば良いのに

    1. クロスタイプ ですが クロスタイプ4cでしたら 有ります 後は、クロスタイプのボールペンを口金を広げれば
      クロスタイプのクロスタイプ4cアダプター使えます
      クロスタイプ4cアダプター使えるメーカー
      エボヤのエボナイトボールペン 工房キリタ
      東京和楽器 セーラー万年筆 ダックスも含め
      セーラー万年筆 クリストフル
      竹内靖貴 松川哲也の製品でしたら クロスタイプを
      クロスタイプ4cにアダプターに変更してくれる

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