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マルマン スケッチブック セクションクロッキーブック S237

person holding brown pencil

A4くらいの広い紙面に(以下略)、とにかくスケッチブックをいたずら描きに使うという発想が、実は最近まで無かったのである。いたずら「描き」といいつつ実際は文字を書くことが多く、絵と言ってもポンチ絵や表程度なので、スケッチ専用ノートであるところのスケッチブックは候補にならなかった。

最近になって、たまたまこの若干マイナーな(といっても建築とかの世界ではポピュラーなのかもしれないが)クロッキー帳のことを知って使ってみたのだが、これは素晴らしいですね。そもそもマルマンのクロッキーというと茶色の表紙とナチュラルな色の無地の中紙が思い浮かぶわけだが、このS237という品番のやつは黒表紙で真っ白な中紙である。で、10mmというか1cmという珍しいサイズの方眼が書いてある。普段は3mm方眼の測量野帳や5mm方眼のノートに慣れているので、1cmというと大分大きく見えるのだが、これはこれでいたずら描きのガイドには十分だ。裏には方眼が書かれていないので、半分は無地としても使える。

表紙はほどよく硬く、リングノートなので360度ひっくり返せば表紙二枚分の下敷となり、立ったままでも十分書ける硬度となる。正直リング綴じは利き手と逆側のページへ書くとき手に当たるのであまり好きではないのだが、このノートはA4判で紙面が大きいのであまり気にならない。横にしても、天地逆にして書いてもいいですしね。

そして何より紙質が素晴らしい。太字の万年筆やローラーボールなど、紙によっては裏に抜けてしまうようなシャバシャバしたインクもまず大丈夫だし、まあ本来の用途がクロッキーだから当たり前だが、鉛筆やシャーペンなど黒鉛系の筆記具の乗りも良い。おまけにサイズと綴じ枚数を考えると、あり得ないくらいに軽い。ランニングコストも数百円と、一冊数千円するくせにちょっと太い万年筆はすぐ裏抜けするそこらの高級ノートとは雲泥の差である。A4の紙ノートはこれでファイナルアンサーというか、もう探さなくてもいいなあ。

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