Sherpa Pen Coversがいつの間にか復活していた

SherpaペンケースとRefills Sherpa Pen

Sherpa Pen Coversのウェブサイトが、いつの間にか再開されていることに気づいた。昨年親会社だか代理店だかだったParadise Pen Companyが倒産して、それっきりSherpaのサイトにもつながらなくなっていたのだが、どうやら独立して(URLも変わった)復活したらしい。

Sherpa Pen Coverはその名の通り、ペンのカバーである。プラスチック製で安っぽい外観のものが多いボールペン等にかぶせて若干高級に見せかけるという、はっきり言って貧乏くさい製品なのだが、デザインも豊富だし、細くて軽い軸が多いマーカーペンや安ボールペンに、太くてそれなりに重量のある軸のこれをかぶせると書き味がだいぶ変わるので、全く無意味というわけでもない。日本でも昨年ぺんてると銀座伊東屋が組んで、サインペンやプラマン、ボールPentelにかぶせるペンジャケットというのを売り出していたが、発想としては同じというか、多分にSherpaのパクリであろう。

伊東屋 ITOYA110 ペンジャケットfor水性ボールペン 黒

Sherpaの元々の対象はシャーピー(Sharpie)という、アメリカとかでは超ポピュラーなのに、日本ではマジックインキやゼブラのマッキーに歯が立たないのか全く目にしない油性マーカーなのだが(海外でアンカンファレンスとかハッカソンとかに参加すると大量に供されるので見覚えのある人もいるだろう)、軸の尻ににバネが仕込んであるので、シャーピー以外にもいろいろ収まる。

シャーピー F/Sharpie F (中字・丸芯)【ブラック】 S3 30001

個人的にはシャーピーもいいけれど、以前書いたユニボール ビジョンエリートを入れて高級水性ボールペンにしたり、これまた以前書いたOHTOの筆ボール(採点ボール)を入れて高級ぬるぬる極太ボールペンにしたりして愛用している。なかでも一番ユニークな使い道は、蛍光ペンを入れることだろう。見た目が高級な蛍光ペンというのがほとんど無いので貴重である。どの蛍光ペンでも収まるというわけではないと思うが、とりあえず私が愛用しているスタビロのナビゲーターはぴったり収まる。

STABILO 蛍光ペン ナビゲーター 545-24 イエロー

例によってAmazon.co.jpではボッタクリの悪徳業者しか扱っていないが、私が昔買ったClassicというのは34ドル95セントなので、定価は4000円くらいだと思われる。というか、復活前はClassicしかなかったのだが、今はもっと高い軸も安い軸もあるみたいですね。Ultimateとかいう高い奴ならジェットストリームも入るようになったようだ。そのうち買ってみるかな。

 

Omas 360 ローラーボール

あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いいたします。

自分へのクリスマスプレゼント、というわけでもないのだが、今は亡きオマス社ローラーボール(水性ボールペン)のデッドストックが安く売られていたので、思わず買ってしまった。Omas 360という比較的新しいシリーズで、2012年頃の製造らしい。人間工学に基づいたと称する正三角形というかおむすび型の軸が特徴だが、個人的には軸の形よりも重量の軽さが気に入った。元来軽い書き味のローラーボールを軽い軸でさらさらと紙上に走らせる快感は何物にも代えがたい。

オマスは2000年にルイ・ヴィトン等を擁するコングロマリットLVMHに買われたのだが、さすがにヴィトンほどは儲からなかったらしく、2007年には香港の会社、次いで2011年には中国の会社に売り飛ばされてしまい、結局2016年には倒産というか清算されて会社ごと消えてしまった。モンブランやペリカンほど世界的に有名なブランドというわけではないが、万年筆を中心にいかにもイタリアらしい独特の優美なデザインが光るメーカーだったので残念ではある。

この手のもので会社が潰れて困るのはリフィル(替え芯)だ。ローラーボールはインクがドバドバ出るので消費が激しく、リフィルの確保は死活問題である。オマスの純正リフィルはもう手に入らないようで、かつての日本代理店が公開している代替品一覧(PDF)にはモンテグラッパのリフィル(IA00RFUC)を使え、とある。私は素直なので一応言われた通りに一本買ったんですけれども、このリフィル、約1300円+送料とかするんですよ。

いくらなんでも高すぎるので他を探したのだが、ローラーボールやボールペンでは軸のメーカーは違っても実はリフィルは同じということがままあり、Omas 360(とモンテグラッパ)の場合も正体はドイツ・シュミット社のCL 8126というやつのOEMなのだった。水性ボールペンは乾きやすいので基本キャップが必須なのだが、これはCL、すなわちCapLessの名の通り1年間ふたをしなくても乾かないというなかなか優秀なリフィルである(つうか、それならそもそもキャップ要らないのでは…)。なおCL 8126 PとかP8126と呼ばれているのもあって、どちらかと言えばこちらのほうがポピュラーのようなのだが、これは短いので流用できない。Omas 360にはMezzoという小さいバージョンもあって、そちらはリフィルがP8126のようだ。

残念ながら8126もP8126も日本では手に入れにくく、Cult Pensから個人輸入でもしようかなと思っていたのだが、少し調べてみると、ペリカンのレベル5(L5)とかいうペンのリフィルがどう見ても8126である。人柱のつもりで買ってみたら、やはり8126のOEMだった。これならAmazon.co.jpや伊東屋でも簡単に手に入るのでありがたい。ちなみにAmazon.co.jpでは8126もP8126も途方もないボッタクリ価格で出品している悪徳業者しかいないので注意したほうがよい。相場はせいぜい一本数百円です。

もう一つの悩みは、軸は軽いんだが結構でかくて太いということである。最大径が16mmくらいあるので、ペリカン・スーべーレーンM1000並だ。一本差しのペンシースでも買うしかないのかねえ。