マルマン A7 メモ 図案シリーズ N659

マルマン A7 メモ 図案シリーズ N659

これも最近使い終わったメモ帳。昔からあるマルマンのスケッチブックと同じデザインだが、中身は5mm方眼で、中字の万年筆でも抜けない優秀な紙である。まあ、メモを取るとき、細字ならともかく中字以上の万年筆はまず使いませんが…。切り取り用のミシン目も入っているし、裏表紙が段ボール的に硬いので、立ったままの筆記も楽なのがよろこばしい。まあペンコのと比べると値段が3倍近いので良いのは当たり前か。あと、正直に言えばリング綴じのノートはなんとなくイヤなのだが、これは個人的な好みの問題でしょうね。

 

penco フールスキャップノート A7

フールスキャップノートA7(ペンコ)【グリーン】 CN121-GN

文房具等のレビューをするときは、例えばペンなら一本、ノートなら一冊使い切ってから書くようにしている。魅力的な機能があっても耐久性に難あり、というような場合が多々あるからだが、最近だとこれを使い切った。

メモ帳というのもなかなかこれだ、というものが無い世界で、長年に渡り試行錯誤しているのだが、近年だといくつか平行して使い分けている。というとえらく複雑なことをやっているようだが、ようはアウターごとに違うメモ帳を入れているだけですけどね。このペンコのメモ帳は安いしそれなりに良い製品だった。高級なフールス紙を使っているので万年筆でも裏抜けしない、という話だったのだが、まあ確かに細字くらいなら大丈夫だけれど、ペリカンのエーデルシュタイン・タンザナイトを入れたLAMY Dialog 3の中字で書くとやや抜けたので、限界はあるようです。かなり雑に使っていたのだが、最後まで綴じもほつれず、まあそれなりに汚れたとはいえ、使うのがイヤになるくらいぼろくなるということはなかった。これは、紙の角を落として丸くしてあるからだと思うのだが、こんなちょっとしたことで痛まなくなるものなのですね。切り取り用のミシン目が入っているとなお良かったのだが。

ただ、以前FIELD NOTESについて書いたときにも述べたことだが、やはり出先で書くためのメモ帳は、下敷になるような硬い表紙があったほうがいい。書きやすさが段違い。

 

アメリカ版測量野帳としてのFIELD NOTES

FIELD NOTES 3-PACKS (A)方眼 [FB001]

海外のEDC(Every Day Carry、常時携行品)見せびらかしサイトを見ると、FIELD NOTESと書かれた小さなメモ帳を持ち歩いている人が多い。あれはなんだろうと不思議に思っていたのだが、日本でも売られているのを目にしたので買ってみた。日本ではハイタイドが代理店のようだ。3パックで約1300円、すなわち1冊(48ページ)で400円くらいと、なかなか強気の値付けである。

ようするに海外というかアメリカ版の測量野帳だが(FIELD NOTES=野帳だし)、大昔からある野帳と違い、2007年からとのことで比較的新しいブランドのようだ。アメリカ国内製であるというのも売りの一つらしい。野帳と違って表紙は固くなく、サイズも一回り小さい。方眼以外に横罫や無地もある。

モレスキンのように、表紙をめくると持ち主の名前や連絡先、落とし物を拾った人への礼金の有無などを書く欄がある。モレスキンのように、万年筆やローラーボールで書くとやや裏抜けする(それもあって筆記具はバインダーボールがぴったり)。モレスキンのように、表紙やディテールだけ変えた限定版を多く出して稼いでいる。ということで、野帳というよりはホッチキス留めのモレスキンというのが個人的な印象です。

立って書くという機能からすれば野帳に遠く及ばないが(アメリカ人は掌がでかいからこれでも良いのだろう)、ポケットには入れやすいし、何と言ってもデザインが出色で、全体がFuturaフォントでまとめられていてかっこいい。質で勝って魅力で負けるという典型的なパターンだが、こういうセンスが日本の大手文具メーカーにあればねえ…。

 

蘇るHipster PDA

Hipster PDA

歩いているときなど移動中にいろいろとアイデアを思いつくのだが、数秒後には忘れてしまうことが多い。大方は絶望的にくだらないのでどうでもいいと言えばどうでもいいのだが、なまじ忘れたことだけは覚えているので、なんだかものすごく良いアイデアだったような気がして無駄に腹が立つのである。

スマホに入力する、あるいは「ツイン・ピークス」のクーパー捜査官よろしくICレコーダへ吹き込むということも考えたのだが、前者の場合えっちらおっちらタッチパッド入力している間に何を考えていたのか忘れてしまうことがあり、後者は風体が明らかに不審者なので、心理的障壁が高すぎる。この種のものはアナログな手書きのほうが良い。

私は長年メモ帳としてコクヨの測量野帳を使っているので、まずはこれを使おうとしたのだが、表紙が固く立ったままで書きやすい一方、やや大きすぎて私の服の胸ポケットに入らない。スーツなら良いのだろうが、私が普段着ているようなシャツだと名刺サイズ+α以上は無理である。表紙があまりにもがっちり固いので、尻ポケットにも突っ込みにくい。いちいち鞄から出すのも面倒だし、出している間に何を書こうとしていたのか忘れてしまうこともある。

名刺やクレジットカードサイズのメモ帳というのもいろいろなところから売られていて、ロディアのNo.11などもこのカテゴリに入ると思うのだが、これらの多くは胸ポケットに入れるには分厚すぎる。じゃあ薄ければいいのかというと、薄いメモ帳もあるにはあるのだが、薄いとすぐ使い切ってしまうわけで、今度はランニングコストがバカにならない。また、私の指が太いせいか、名刺サイズだとあまりにも小さすぎて書き込みにくいという印象がある。腰リールに単語帳やミニペンを付けておくというのも昔やっていたが、同じ理由で厳しい。むき出しでぶら下げていると格好悪いし、ポケットに入れるとかさばるのも感心しない。

帳面ではなく紙を数枚挟むだけのジョッターというものもある。一般的にはあまり普及していないが、なかなか便利なものである。しかしこれも高価な革製品が多く、かつ先に挙げた野帳や名刺サイズメモの問題点の多くが当てはまってしまう。派生としてA4の適当な紙を折りたたんでメモとして使うというabrAsusの「薄いメモ帳」のようなものもあり、実はIDケース with 保存するメモを買ってしばらく使っていたのだが、私のように大量にメモをとる人間だと、いちいち紙を折るのが面倒だった。

という、実にどうでもいいことをここ数年じくじくと考えていて、試行錯誤もしていたのだが、当面の結論としては、

5×3の情報カードを10~15枚くらいクリップで留めて持ち歩く

という、あんまりと言えばあんまりなソリューションのが私の用途には最も適しているようだ。5×3インチ(127mmx76mm)という手のひらに収まるサイズで、固い厚紙ではないものの10枚もあればそれなりにコシもあり、補充も簡単。ロディアなどはミシン目が入っていて切り取り易いというのが売りの一つだが、これはそもそもカードなので、他人に渡すのも他のノートへ貼り付けるのも簡単である。

情報カードは、私の場合たまたま手元に埃を被っているのがあったが、最近では絶滅危惧種であろう。東急ハンズクラスの大きな店へ行くか、Amazonで買うしかないと思うが、実は100円ショップのダイソーにも売られている。インドネシア製のようで、ライフやコレクトなど専業のメーカーのものに比べてやや薄くてペラペラしているのだが、何せ100円だから文句は言えない。根がケチということもあり、安くないと気兼ねなく書き散らせないので良くないのである。ちなみに野帳は40枚綴りで200円くらいなので(まとめ買いすればもっと安くなるが)、1枚あたり5円。ロディアのNo.11も200円くらいで80枚綴りなので、1枚あたり2.5円。一方ダイソーの情報カードなら1枚1円である。ちなみに情報カードはビニール包装のままだと一枚ずつ出しにくくてムカっとするのだが、リヒトラブの情報カードケースに入れておくと取り出しやすく散らばらないので便利だ。なお、私は野帳やロディアに慣れているので方眼(セクション)を使っているが、無地でも良いのではないかと思う。

当初これは私のオリジナル・アイデアだと思って内心悦に入っていたのだが、調べてみたら11年も前に同じことを考えていた人がいた。Hipster PDAである(日本語の解説記事)。知己を千載の下に求めるというやつであろうか(大げさ)。PDAという略称がすでに相当懐かしい感じだが、これはPersonal Digital Assistant(携帯情報端末)ではなくParietal Disgorgement Aid(脳内ゲロ吐き支援)のつもりらしい。こちらのほうが実態に即しているというか、なかなか言い得て妙である。どうも前者の意味に取った人が多かったようで、印刷用テンプレートを作ったり、あれこれ工夫をする人もいたようだが、そもそも面倒なのがイヤだからやっているわけで、個人的には、出来合いのカードをそのまま無反省に挟む、というほうがむしろ本旨に則していてクールなように思う。よれてきたら捨てて新しく作れば良いのである。

ちなみに情報カードを綴じるクリップだが、サンケーキコムのサイドレバークリップ(小)が絶対のおすすめだ。普通クリップなんかに誰も注意を払わないし、世間的には全く存在が知られていないような気もするが、私がここ10年くらいで最も衝撃を受けたアイテムといっても過言ではない。見た目はただのクリップなのだが、ハンドルが45度傾いて付けられているので、ハンドルを真横にたためるのである!言葉で書くと意味が良く分からないと思うが、写真を見てもらいたい。めくりやすさが段違いである。誰だか知らないがこれを考えた人はまごうことなき天才だと思う。こんなつまらないことで興奮できる自分がいとおしい。