番外編というか、本当は先に別のことを書こうと思っていたのだが、人に聞かれた(そして私自身も知らなかった)ので、画像の貼り方について。
ウェブブラウザ等からドラッグ&ドロップでOrgファイルに画像を貼れると便利だが、どうしたらいいのかよく分からなかった。少し調べてみたところ、どうやらorg-downloadを使うとできそうだということが分かった。
例によってorg-downloadもMELPAにあるので、~/.emacs.d/init.el に
; melpa
(require 'package)
(add-to-list 'package-archives
'("melpa" . "https://melpa.org/packages/"))
(package-initialize)
などと書き、 M-x list-packages
で一覧から選んでi
x
を押すか、 M-x package-install
で直接org-downloadを指定してインストールすればよい。
で、org-download自体の設定としては
; Org-download
(require 'org-download)
(setq-default org-download-image-dir "~/ownCloud/Org/pictures")
を追加する。MELPAからインストールした場合requireは要らないことが多いのだが、私の環境(Debian GNU/Linux)では必要だった。 org-download-image-dir
で画像ファイルの保存先ディレクトリを指定する。
あとは適当な画像をEmacs内にドラッグ&ドロップするだけで、
#+DOWNLOADED: https://www.gnu.org/software/emacs/images/teaser.png @ 2018-08-23 21:56:20
[[file:Dropbox/Org/pictures/teaser_2018-08-23_21-56-20.png]]
などとコメントとリンクが挿入され、場合によっては画像がインライン表示される。画像ファイルは org-download-image-dir
に保存される。Debian sidとWindows 10の両方で、Firefoxから貼れることを確認した。
画像がインライン表示されるかどうかはEmacsのビルド次第で、最近だとJPG形式やPNG形式なら基本的にはサポートされるはずである。Windows では、なぜかどんな画像もBMP形式で保存されてしまうようで、まあそれは別に構わないのだが、EmacsはImageMagickサポートを組み込まないとBMP形式を表示できないので注意が必要。
他にも org-download
にはいくつか機能があり、例えばキルバッファに画像ファイル名やURLを入れた上で、 M-x org-download-yank
を実行すると、ドラッグ&ドロップしたときと同様に画像が挿入される。何の役に立つんだという人もいるだろうが、実は Dired で画像ファイルの上で 0 w
と打つとそのファイルの場所がキルバッファに入るので、すでにローカルにある画像を簡単に挿入することが出来るのである。また、M-x org-download-screenshot
を実行し、適当なウィンドウ上でクリックすると、そのウィンドウのスクリーンショットが挿入される。